とんこつDVD

 レコーディング、フライヤ原稿の締め切りとバタバタしている。
 それなのに今日は『ベアーズ』に行ってしまった。

 ベアーズとは近所のレンタルビデオショップのこと。
しょぼいがチェーン店ではなく、土地に根ざしていて愛着が持てるのだ。
ベアーズに行く時はだいたい自分が黄色信号の時(年に2回くらい)。
今回はすごく忙しいのに、脱出である。

 ていっ!


 DVDを選ぶ時って自由よね。
タイトルやジャケットやあらすじなどを見ながらあれこれ迷うのは楽しい。
あちこち行っても、どんだけ迷っても、何を借りても自由なのだ。
 しかし毎回、自分はすごく優柔不断だということに気づかされる。

 やっと決めたDVDをレジに持ってゆき、ベアーズスタンプカード(紙)を出した。

 「あのー、こちらのカードの方はお返しいたします」

 店員から返された予期せぬカードは『博多天神 替え玉永久無料券』だった。
ベアーズカードにくっ付いて出てしまっていたのだ。

 これはかなり恥ずかしいものがある。


 都内数カ所にあるとんこつラーメン店『博多天神』。
なんと言うか、庶民的な味なのだ。
値段も500円と安いし、あの適当さがリアルに博多っぽい。
というか『博多天神』というネーミングも福岡県民からしてみると意味が分からない。
東京で言うと『池袋渋谷』といった感じだろう。
よく行くありけんは、替え玉が1個無料という無期限のVIPカード(紙)を持っているのだ!

 しかし、そのデザイン性といったらあったものじゃない。
左手に豚の絵がブヒーと描かれてあって、かつ、フォントもベタベタなので救われない。
 だけど、自分の財布の中のカードで一番使用頻度が高いのは、悲しいかなこのVIPカード(まいどの会員証)なのである。
自分としても正直、このカード(紙)を誇りに思っているし、必要としている。


 いそいそと『まいどの会員証』をしまった僕は会計を済ませ、外へ出た。
あの店員にもこのカードの素晴らしさを伝えたいなぁ。

 「僕ももってますよ!」

 こんなこと言われたらもう、しょっちゅう来ちゃうよ。

 「こんど一緒に行く?」

 なんてね。

 「いいっすねー!
自分、池袋の天神よりも新宿の天神の方が好きっす」

 「お、わかってるねー。
新宿のどっち?三丁目の方でしょ?」

 なんてね(どこも一緒)。


 DVDは邦画の『おとなり』というやつで、よかったよ。(洋画は、吹き替えの切り替え機能が壊れていて見れない)。
 自分はV6の岡田君の演技が好きだ。


 もうこんな時間、さあ取り戻さなければ!
[PR]

by ariken-essay | 2010-05-03 22:32  

角を曲がってバスが来る(エピソ... >>